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                         “Hei Nippon!”  at gallery LOKAL in Helsink, Finland 

                                                                    31 jan- 27 Mar 2013

                                                                 www.lokalhelsinki.com

                                         





















                                                     




Hufvudstadsbladet (HBL), Newspaper in Finland as of 9 Feb 2013

フィンランドの新聞HBLの記事(2013年2月9日付)の訳


(写真キャプション)

「保存」チュ・チュンヨンは近代化されていない風景を撮影してきた。


「路地のポエジー」


 フィンランドと日本との間には、地理的・文化的に大きな距離があるにもかかわらず、両者の美意識に共通するものを見出すことは、さほど難しいことではない。日本人とフィンランド人のデザイナーたちによる展覧会で、その繊細で無駄をそぎ落とした表現に触れることができる。

 展覧会の核を為すのは、日本在住の韓国人写真家、チュンヨン・チュによる小さな白黒写真だ。強く訴えかけてくる、それらの写真が捉えた静かな日常の有様は、過去のものかと思われよう。が、実は近代化による単一化がまだ及んでいない、現代の風景なのだ。狭い路地は、アジアの都市を席巻しつつある開発の波から、取り残されてしまったように見える。開発の名のもとに、伝統的な町並みが高層建築に取って代わられつつあるのだ。

 チュンヨン・チュの写真は、そうなってしまった時に失われるものが何かを示してくれる。つまり、まだ伝統が息づく、ちょうどよい「加減」というものと雰囲気とである。住む場を特別なものにしているのは、小さな趣のある町の一角で、ゆっくりと続いていく生活だということ。それをこれらの写真は見せてくれる。そこに写っている人々は、大きな道路や鉄道の喧騒から遠く離れ、日々の暮らしを送っている。暗闇を照らすのは、文字のかかれたネオンサイン。それは、世界に広がる西洋のブランドに代わって、固有の文化たるものを証明するものだ。

 いくつもの小さな建物や看板は、電線によってつながれ、ひとつのまとまりをなしている。命あるもののようにぶらさがり、グラフィックな形をした電線が、ここでは自然にとってかわるものとなり、垂直の方向性を強調している。チュンヨン・チュには、集まったものがもつ力強さを見つめる目があるようだ。それは水に浮かぶ無数の睡蓮の葉にも感じられる。

 数の多さはまた書籍などの事物にも見られる。果てることない繰り返しから生まれる瞑想感や心の平安。写真の中には細部が省略されすぎた感のあるものもあるが、総じて詩的な情緒を感じさせてくれている。

(訳:アンッティ氏&植村氏) 



























ブログ「縁と奇跡のフィンランドの旅」その1〜その13 もご覧下さい。